厳しい乾燥時期がしばらく続きますが、お肌のダメージ回復のポイントは、言わずもがな「保湿」です。
特に皮膚の表面である角層は、常に健全な状態であることが、お肌の潤いを保ち、バリア機能を維持するポイントとなります。
ところが、皮膚の組織をつくる細胞は外気の乾燥だけではなく、紫外線や雑菌、化粧品による汚れなどでダメージを受け、細胞自体も古くなって機能が低下していきます。そこで、常に新しい細胞が生まれて、「ターンオーバー(新陳代謝)」という古い細胞との入れ替わりが自然と行われています。このターンオーバーが正常に行われていれば、細胞の機能が正しく働いて、乾燥から肌を守ることができるのです。結果、シミ、シワなどができにくいお肌となります。
乾燥した皮膚
皮脂膜や角質細胞が乱れて隙間ができ、肌の内側から水分が失われてしまいます。
しかし、外側からだけのお肌のケアを満足するのは絶対NGです。
「ターンオーバー」を活発にするためには、何よりも栄養が大切です。やはり、体の内側からのケア、つまりインナービューティーが整ってこそ、抵抗力のある内側から輝く美肌を手に入れることができるのです。
この時期の乾燥肌にお勧めの食材
お勧めの食材は、何と言っても冬に旬を迎える野菜です。自然の恵みは本当に神がかっていて、冬に旬を迎える野菜には、体を温め、肌の乾燥を防ぐものが多く存在します。
春を目前に控えて、特におすすめの野菜は、ブロッコリーや菜の花です。
(菜の花のごま和え)
これらには乾燥肌に良いベーターカロチンやビタミンCなどが豊富に含まれていて、菜の花にはビタミンB2やB6も含まれるので大変おすすめです。他にもかぼちゃや人参などの緑黄色野菜もおすすめです。
また、乾燥肌を改善するには栄養豊かなたんぱく質が必要です。
そこでおすすめなのが大豆です。大豆は一年通して積極的に摂ってもらいたい食品で、良質のたんぱく質を多く含みます。ビタミンB2やビタミンEが豊富ですから皮膚の代謝にはもってこいです。大豆を直接食べなくても、大豆を原料にした豆腐や納豆は気軽に食べられますし、とくに納豆のネバネバ物質には、肌をしっとりと保湿する効果があることも報告されています。ぜひ日々の食卓に取り入れましょう。
他にもおやつ感覚で取り入れていただきたいのはアーモンドやクルミなどのナッツ類です。これらにはビタミンB群やビタミンEが豊富に含まれているのです。
また、お肌にハリを取り戻すには、動物性のたんぱく質も必要です。とくに豚肉や鶏肉などに含まれるゼラチンは肌にとても良いとされています。
四季の恵みをうまく活用して、内側からの乾燥対策で美肌に変身しちゃいましょう!!
そして、外面美容ではミズカラをぜひお忘れなく。